RC打ち放しには、様々な仕上げの仕様があります。
型枠を使い分けて表面の仕様を変えたり、
打ち上がったコンクリートに後から手を加えて仕上げるものなど様々です。
ビシャン仕上げという仕上げ方法は、
打ち上がり後に特殊なハンマーで表面を叩き、
天然石のように凸凹に仕上げる方法です。
通常のRC打ち放しとは異なり、表面が平滑ではないため、
テカリがなく、落ち着いた風合いを持っています。
先日、このビシャン仕上げの補修を行いました。
平滑な面に、コンクリートの打ち放しのパターンを乗せていく
通常の補修とは大分異なります。
様々な角度から見ても、陰影を崩さずに、
ツヤを抑えた風合いを表現しないと違和感が出ます。
今回は、補修用のモルタルそのものに微妙な着色を加えて、
地の色に合わせて補修をしました。
時間の経過によって、濃い色から薄い色に変化するため、
乾いた後の色を想像しながら、幾度となくトライします。
雨が降れば、補修した箇所も同じような濡れ色になるように配慮しながらの作業でした。
注意深く、表面の表情を再現しながら作業を進めます。
ひび割れと膨れの目立つ部分も・・・・・・
このようになります。