生コンクリートの材料は、セメント・水・砂利・砂・混和剤(微量)です。
これらの材料は大きさ(粒度・比表面積)も異なれば、比重も異なります。
良く練り混ぜないと分離し易く、運搬中もドラムを回転(撹拌)させながら現場まで運びます。
現場に到着すると、主にポンプ車による圧送でミキサー車から打設箇所まで運搬され、
その時にも材料の特性で分離し易くなります。
ポンプの筒先から打設する箇所まで高低差や距離が有る場合も分離し易くなります。
当該部位に打設された生コンクリートは、その後締め固めという作業を必要とします。
丁寧にしっかりと締め固める必要があります。
でも、まだ終わりではありません。
生コンクリートが期待通りの強さで固まるように、養生しなければなりません。
乾燥や凍結と言った、環境の悪影響からコンクリートを守るために、
手をかけて配慮する必要があります。
注意して成長(変化)を助けてあげないと、とんでもないことになります。
身の回りのもので、人の配慮と手を必要としながら、
その如何で異なる変化(成長)を遂げる無機質(無生物)ってとても珍しいと思います。
人の手を借りながら時間の経過とともに変化していく様は、まさに生き物のようです。
“生コンクリート” は生きているコンクリートと書きますね。
生コンクリートに命は宿っていませんが、命を宿しているように感じることがあります。
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